《　『蕩減復帰の峠を越えましょう』　》

　　　　（女性修練会） 1993.12.20　　韓国・済州研修院

この御言葉を読むにあたって

　（黒文字・紫文字は御言葉です。御言葉は省略していません）

　（赤文字）は注釈として私が入れた言葉です。

　（茶文字）も注釈です。

《　》内は、お父様が【　】で語ろうとされたことに対して、予め語られた原理的な要約になり、この【　】内は、統一教会の摂理的実態が語られています。

つまり、お父様は《　》を語ることが目的ではなく、【　】を語ることが目的であったことが分かります。

しかし、抽象度が強いために【　】の真意を理解した者は皆無だったと思います。

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ここの御言葉は、前回の（※2）の抜き出しです。

《　（✳1）そうなると（＝エリサベツが妾の位置になれば）、イエス様の相対は誰になるかというと、アダムの妹です。

アダムの妹を天使長が取っていったのです。これが堕落です。

（蕩減復帰は）カイン（＝洗礼ヨハネ）の妹（＝エリサベツが妾の位置になって産んだ子）を、今度はアダム（イエス様）が取ってこなければならないのです。

これが蕩減復帰です。分かりますか？　　》

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（※1）

①　イエス様の相対は誰からどのような経路を通して産まれるのか？？

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　イエス様の誕生はマリアがザカリヤの妾として3か月間過ごして関係して産まれたお方です。この期間、エリサベツの心には複雑な葛藤があったとお父様は語られています。

　しかし、これまでの御言葉からも分かるように、蕩減復帰を前進させる為には本妻と妾が入れ替わることが必要ですから、エリサベツは自ら進んで本妻の位置をマリアに譲り渡し、そして、エリサベツが妾にればサタン分立が更に高い基準で成されてマリアに対してアベル的存在になります。

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②　何故、エリサベツが妾になればアベル的存在になるのか？？

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　本妻の位置にあったエリサベツに対して、夫のザカリヤがマリアを妾として3か月間共に過ごして関係を持ったということは、エリサベツにとってマリアは最大の怨讐となったままになり、サタンが相対する立場になります。

　これをサタン分立する為にあるのが、本妻と妾の入れ替えになります。エリサベツが妾の位置に立つということはアベル的存在（＝ラケル）になることを意味しますから、《　アベルになる為の蕩減　》を受けなければ立つことができません。

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③　エリサベツは「愛の減少感」の試練を超えなければならない

　　　それが、本妻を譲渡して妾になること

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　エリサベツが通過しなければならないこの様な大きな試練は何を意味しているのでしょうか。それは、ルーシェルが「愛の減少感」が引き金になって霊的堕落を引き起こしたことをエリサベツがそのまま蕩減する為です。

　実際は、エリサベツがこの試練の引っかかってしまい、マリアに復讐して追い出してしまいました。そして、これが原因でマリアが一体化できなくなってイエス様の十字架の中心的要因になってしまったのです。

　もし、エリサベツがこの試練を乗り越えて、マリアと一つになり、更には、エリサベツにとってザカリヤの妻という、名門の本妻の座をマリアに譲り渡すことができていれば、エリサベツはサタン分立した立場に立つようになっていたのです。

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④　サタン分立されたエリサベツから産まれた女の子がイエス様の相対になる

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　今度は、エリサベツがサタン分立された妾の位置で子供を産むようになります。それが、お父様が洗礼ヨハネの妹と語られている女性です。この女性こそ、サタン分立されて生まれてイエス様の相対となるはずででした。

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⑤　エリサベツもマリアも何も知らなかった

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　これまでの御言葉からも分かりますように、エリサベツもマリアもこの様な復帰の道があること事態、知るはずもありませんでした。

　しかし、マリアがイエス様の言うことに耳を傾けて一つになっていたなら、マリアとエリサベツの関係を修復する道も、また、本妻と妾の入れ替えも、更に、イエス様が花嫁を迎えることもできる可能性があったと語られています。しかし、マリアはイエス様の重なる忠告に耳を貸さなかったと語られています。

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⑥　エリサベツとマリアの蕩減問題は、

                             再臨時代にも降りかかる

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　蕩減復帰は最も困難が伴う道を反対に上がっていくことですから、サタン側から見れば、これ以上の怨讐がないという関係がエリサベツとマリアの関係です。

そして、この様な関係が再臨時代にも再現されるようになることは、これまでの御言葉から容易に理解できます。統一教会は再現されたこの現実を韓国ではお父様の誤りだったとし、日本では無かったこととしてしまいました。

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⑦　子女様たちと祝福二世の運命はレアとラケルの在り方で決まる

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　中心家庭のレアとラケル（＝本妻と妾）の立場にある複数の女性から生まれた子女様たちは、レアとラケルの立場にある女性たちが一族になるのか、怨讐関係になってバラバラになるのかによって、子女様たちの運命は左右されます。原理基準に沿う以外、自分の道を選択することができません。

　そして、祝福家庭の女性は妾の位置になりますから、この運命は祝福二世も免れることができません

　レアとラケルが一体となった場合はこの子女様たちと祝福家庭はとてつもない恵みを受けることになりますが、反対に、分裂すれば今日のような家庭連合の姿に陥り、子女様たちも祝福家庭も二世たちも分裂の道を歩まざるを得なくなってしまいました。

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⑧　避けなければならない主導権争い

　　　　　　　　・・・真の愛には至らない

　　主導権争いはお父様の二重の悲しみになります。

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　現在の家庭連合も、サンクリチアリ教会も、三男の顕進様の方たちも、お父様を中心に考えた場合、分裂の要因がレアとラケルの問題にあることを知っているはずです。

　この問題は避けて通れないのです。もし、これを避けて通ろうとするなら、御言葉を無視することであり、お父様の心情圏を無視する行為になり、真の愛の運動と銘打って出発している三者の運動は、発展することができず、反対に、衰退に至ることは避けられないと思います。

　何故なら、レアとラケルの問題を無視する者は誰であれ、蕩減問題を垂れ流しすることになって、結局は、お父様を利用した主導権争いが根底にあることを証明することになります。そして、お父様の心情圏から離れることになるからです。

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『蕩減復帰の峠を越えましょう』は命の御言葉です。

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　お父様が1993年に語られたこの御言葉が、今日の、家庭連合、サンクリチアリ教会、顕進様の方たちの主導権争いを予知して語られたかどうかは分かりませんが、24年前に語られたこの御言葉がこの三者の状況までも包含する内容になっているのは、原理基準に適っているからです。

　ですから、この三者のリーダーが、或いは、ブログ等で、主導権争いを展開して、部分的な御言葉を抽出して自分の正当性を語るとするなら、お父様の心情圏を無視してお父様を利用することになりかねません。三者が本当にお父様の心情圏を中心とするなら、早々に、主導権争いをやめなければならないのが原理基準のはずです。

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もう一度・・・

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　お父様の十字架も統一教会の十字架も、子女様たちの十字架も、二世たちの十字架も、全ての要因は、このレアとラケルの摂理から始まっていると言えるのです。そして、この問題が母子協助にサタンが侵入してカインアベル問題に発展して、主導権争いの分裂を生み出していると言えるのです。

　父子協助時代を迎えている今日、お父様の心情圏を中心として、一体となる道を探さなければ、何事もうまくいかないで、皆、サタンの餌食になる恐れがあります。